甘口辛口

Iさんへの手紙

2009/6/5(金) 午後 1:24


<Iさんへの手紙>


ご親切なメールを有り難うございました。

K氏は悪意を持ったコメンテーターなのだから、彼に対して書き込み禁止の措置を取ったらどうかとの助言をいただきました。なるほど、簡単に彼からのコメントをシャットアウトする方法があるのですね。

小生はパソコン通信をやっていた頃に、悪意を持って特定の人物に攻撃を仕掛ける男を見たことがあります。パソコン通信というのは、会員がいろいろなテーマを出し合い、それにほかの会員が自由に意見を加え、やがてそれが公開討論会に発展するという形式を取っています。例えば、誰かがニューハーフについて感想を書き込むと、これに関心のある会員が次々に意見を述べて、ギリシャのアゴラ(広場)のような光景を呈することになるのです。

そのうちにアゴラに集まった会員の間で意見が衝突して論争が始まり、それが口論に近いものになることもある。Pという男には、そういう論争のなかに割って入り、ねらいをつけた特定の会員をネチネチと攻撃し始める癖がありました。ちょっとした言葉尻をとらえて、鬼の首を取ったように騒ぎ立てるので、攻撃される側はうんざりしてグループから去って行きます。すると、Pは、得々としてパソ通画面に「撃沈 5人目」と書き込み、おのれの戦果を誇示します。

Pは嫌がらせを趣味とする嗜虐的な男であり、身近な人間を痛めつけることに無上の喜びを感じる偏屈男でした。ほかの会員が見かねて彼に注意すると、「侮辱罪で告訴するぞ」と逆に注意した相手を脅しにかかる。K氏もこのタイプのブロガーかも知れません。彼のねらいは、多分、小生を痛めつけて、ブログから撤退させることにあるでしょう。小生のブログがなくなれば、彼は、「今日の戦果=風のジジを撃沈」とその日の日記に書き込むに違いありません。

しかし、K氏の目論見は成功しないかも知れません。

K氏の「暗い楽しみ」は、特定の相手を怒らせること、そして相手を論戦の場に引き出してネチネチ攻撃することにあるのですから、こちらが彼の期待したほどに怒らず、論戦の場にも出てこないとなったら、アテがはずれるのは必定です。

前回の小生の書き込み(「K氏のコメント」)には、多くのコメントが寄せられ、K氏のコメントも5,6件ありましたが、小生は自然に彼のコメントをよけて、ほかの方のコメントだけを読んでいました。彼のコメントを読んで、氏の「暗い楽しみ」につきあう気持ちが完全になくなっていたのです。

小生は、自分が自然に彼のコメントをよけて、ほかのコメントだけに目を通すようになったことに驚いています。これは多分、感情的エネルギーを節減するための老人の知恵でしょうね。

こうしたわけで、ご教示いただいた書き込み禁止措置をK氏に適用するのは当面延期して、K氏には好きなだけ書き込みをしてもらうことにしたいのですが、いかがでしょうか。K氏は、誰もいない空に向かって鉄砲を撃っていること、ただただ徒労を重ねていることを知れば、自分のしていることを馬鹿らしいと思うようになるでしょう。

彼もかわいそうな人物で、もっと建設的なことに取り組めばいいのですが、おそらく聞く耳を持たないでしょうね。